親アカウントや、メールの内容・用途ごとに作成したサブユーザに異なるIPアドレスを割り当てることで実現可能です。
SendGridでは、送信元IPアドレスは以下のように決まります。
- 親アカウントのIPアドレスはSendGridが割り当てる
- サブユーザのIPアドレスは親アカウントが割り当てる
- サブユーザに割り当て可能なIPアドレスは親アカウントに割り当てられたもののみ
- 複数のIPアドレスが割り当てられた親アカウント・サブユーザでは、それらのIPアドレスがランダムに使用される
親アカウント、サブユーザへのIPアドレスの割り当ては、親アカウントのIPアドレス設定画面( Settings > IP Addresses )にて行えます。
IPアドレスを分けて送信する方法
【方法 1】親アカウントとサブユーザで異なるIPアドレスを割り当てて送信する
親アカウントに xxx.xxx.xxx.xx1、サブユーザAに xxx.xxx.xxx.xx2を割り当てる場合は次のように設定します。
- xxx.xxx.xxx.xx1:「Allow my subusers to send mail using these IP addresses」のチェックを外す(=親アカウントからの送信のみに利用する)
- xxx.xxx.xxx.xx2:「Allow my account to send mail using these IP addresses」のチェックを外し、「Allow my subusers to send mail using these IP addresses」をチェックしてサブユーザAを選択する(=サブユーザAからの送信のみに利用する)
【方法 2】親アカウントからはメール送信せず、複数のサブユーザに異なるIPアドレスを割り当てて送信する
サブユーザAに xxx.xxx.xxx.xx1、サブユーザBに xxx.xxx.xxx.xx2を割り当て、親アカウントではメール送信しない場合は次のように設定します。
- xxx.xxx.xxx.xx1:「Allow my subusers to send mail using these IP addresses」をチェックしてサブユーザAを選択する(=サブユーザAからの送信のみに利用する)
- xxx.xxx.xxx.xx2:「Allow my subusers to send mail using these IP addresses」をチェックしてサブユーザBを選択する(=サブユーザBからの送信のみに利用する)
<補足:IPアドレスを分ける目的について>
用途によって送信元IPアドレスを分ける目的は、特定のIPアドレスが受信側でブロックされても別のメール送信処理に悪影響が及ばないようにすることです。例えば、同じIPアドレスからマーケティングメールとトランザクションメールの両方を送信している場合に、前者の送信挙動が原因でIPレピュテーション(信頼性)が下がると、後者のメールも届かなくなる可能性があります。このようなリスクを軽減するには、用途ごとに異なるIPアドレスを使用することが有効です。
参考