■発生理由
サプレッションリストに登録されている宛先にメールを送信しようとした場合、そのリクエストはSendGridにより自動的にDrop(破棄)されます。サプレッションリストとは、ダッシュボードのSuppressionsメニューにある以下のリストのことです。
- バウンスリスト(Bounces)
- 迷惑メール報告リスト(Spam Reports)
- 配信停止リスト(Global Unsubscribes/Group Unsubscribes)
- 不正な宛先リスト(Invalid)
※Suppressionsにはブロックリスト(Blocks)もありますが、こちらのリストに登録されていてもDropされません(後述)。
■対処
サプレッションリストに登録された宛先に再度メールを送信するには、各リストから該当の宛先を削除してください。Dropされず送信されるようになります。
しかし、リストからの削除は、受信者が意図せず配信停止手続きをしてしまった場合や、配信トラブルの問題が解決した場合(ドメイン指定フィルタの解除)等、メールを再送しても問題ないことが確認できている場合にのみ行ってください。問題が解決していないのにサプレッションリストから削除してしまうと、その宛先は再度サプレッションリストに登録され、レピュテーションを下げる要因となるので注意してください。
サプレッションリストに登録された理由は各リストで確認できます。理由によっては、宛先リストからその宛先を削除したほうが良いでしょう。以下に、リストごとの対処方法の例を示します。なお、これらの宛先にメールを送信した場合、常にDropされますが、メールの送信通数としてはカウントされてしまうことにご注意ください。
- バウンスリスト(Bounces)
バウンスリストに登録されているのは、有効ではない、もしくは既に存在していない宛先です。宛先リストから削除したほうが良いでしょう。
- 迷惑メール報告リスト(Spam Reports)、配信停止リスト(Global Unsubscribes/Group Unsubscribes)
迷惑メール報告リスト、配信停止リストに登録されているのは、受信したメールを迷惑メールとして報告したり配信停止リンクをクリックした宛先です。つまり、この宛先の持ち主はメールの受信を希望していません。これらのリストに登録されている宛先も、宛先リストから削除したほうが良いでしょう。
- 不正な宛先リスト(Invalid)
不正な宛先リストに登録されているのは、存在しないドメイン、もしくはメールサーバが機能していない宛先です。宛先リストから削除したほうが良いでしょう。
- ブロックリスト(Blocks)※Dropされません
ブロックリストに登録されている宛先は、他のリストのように削除する必要はありません。正しいメールアドレスに送り受信者のメールサーバに到達したものの、一時的なエラー(受信ボックスが一杯だった等)によって受信トレイに届かなかった場合にこちらのリストに追加されます。このリストに登録されたとしても、その後は通常通りメールの送信が可能です。